山田悠介『パーティ』を読んで

【あらすじ】
小学生の4人の少年たちは幼なじみで大の仲良し。ある日、一人の少女、美希が転入してきて、少年たちの仲間になる。しかし、美希は心臓が弱く、手術を受ける必要があった。少年たちは美希を救うために、ある犯罪を犯してしまう。儚い美希の命に一生をかけた少年たちの物語。

【レビュー】
山田悠介さんの本はこれが初めて。テンポが早くてサクサク読めた。現在と過去を交互に記す書き方が斬新。

美希の心臓を気遣って何気なく手助けする少年たちの優しさに胸が熱くなる。大切な人や大好きな人のために、こんなに人は一生懸命になれるのかと感動した。

人に裏切られるのは辛いし許し難い。だからといって、その人に生きる価値がないわけではないのだ。誰だって生きる価値はある。